波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-30

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     30回  [前途多難]

12月1日より、新しいお店で働く事になりました。

 

その前祝という訳ではないのですが、

友人と食事をする事になり、

仕事が終わってから(この時はまだ北野のお店でした)待ち合わせをし、

楽しい夕食を摂り、そのままドライブに行きました。

 

 

ちょっと、車から離れて戻ると

バッグがありません!!!

友人のも私のもです!!!

近くを探しましたが、無くて

結局、警察に被害届けを出しに行く事になりました。

 

 

おまわりさんに、
「バッグには何が入っていたの?」と聞かれ

 

財布にキャッシュカード、クレジットカード、家の鍵、免許証、ご丁寧に印鑑まで、なぜか
この時入っていたのでした。

 

「財布にはいくら入ってたの?」と、次なる質問

「3万5千円くらいです。」

「内訳は、1万円札は何枚、5千円札は?千円は‥」ってな感じで聞かれ

「多分1万円が‥‥」と答え。。。

 

当然、何処でなくしたのかとか、住所、氏名、etcなどの質問に答えると

「こうゆう場合、見つかる事はめったに無いんだけどね~
時々、中身だけ盗って、バッグとか要らないものは捨てたりするんで、
バッグは出てくるかもしれないけどね~。。。」
と、おまわりさん。

 

「お金はもう戻らないだろうけれど、
免許証や印鑑、カードは返って来ますように。。。」

そう、儚い願いを抱きながら、警察署を出たのでした。

 

 

さぁ~、困りました。

だって、家の鍵も無いから
家には入れないし

お金も無いし‥

 

背に腹は変えられず、元夫へ公衆電話から電話をしたのですが。。。

 

返ってきた返事が

何て、言ったと思います???

 

「俺も金、無い」

ぶっきら棒に、たったそれだけでした。

 

 

「あぁ~、電話した私がバカでした。。。」

 

電話を切り、友達では無く、
(この時代には携帯電話はまだ無く、手帳も無くなっていて
友人の電話番号も分からなかったのでした。)

 

何故か、元夫の会社の人の所にお金を借りに行ったのでした。
(この人とは1度しか、面識が無かったのですが、
その1度が、かなり強烈な出会い方で
この人なら、助けてくれるだろうと思ったのでした。)

その人が以前私達が住んでいた部屋に住まれていたので
会いに行きやすい場所だったという事も大きな要因ですが‥

 

 

人にお金を借りた事など、この時まで1度も無かったので
なんか、かなりヘコミました。

 

それでも貸して貰えたのは、ありがたく‥

 

 

ファミレスで朝になるのをまって、
大家さんの家まで行って合鍵を貰ったのでした。

     <つづく>

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車上荒し」なんて、後にも先にもこの1回きりなのですが、
なんでまた、こんなに私が弱っている時に起こるのでしょうか???

でも、まぁ、なんとかなるもので、
その後お店の先輩もお金を貸して下さり
改印手続きをして、銀行から引き出しが出来るようになるまで(カードの再発行の方が時間がかかったので)なんとか、生き延びたのでした。

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