波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-25

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     25回  [新しい場所]

後日、また不動産屋に出向き

物件を探して貰いました。

 

バブル崩壊後の悪い時代に
「×1」、「アルバイト」、「女」 という、

非常に入居しにくい条件の私だったのですが、

担当さんは、1つ物件を探し出してくれました。

 

 

「ここのオーナーさんは、後家さんで
苦労して、マンションの運営をされている方で
女性には理解がある人だから‥」

 

そう言って、オーナーさんに電話を入れてくれました。

 

「20代の女性なんですけど、
離婚される事になって‥

でも、前職は銀行員でして、とてもしっかりした
いい人 ですから。。。

○○さんに、ご迷惑を掛けるような事を絶対する人じゃ ありませんから‥」

そう言って、オーナーに私の事を紹介してくれていました。

 

 

オーナーさんはOKを出してくれた様で

その後、物件を見に行く事になりました。

 

 

兵庫駅の山の方

「菊水」という所でした。

 

もう、大分日も翳ってきていて

薄暗くなってきていました。

 

 

私達が着くと、

オーナーさんが掃除をしている所でした。

(お掃除も経費節減の為に、
オーナーさん 自ら されていたのでした)

 

 

状況を聞いてくれていたオーナーさんは

「大変でしたね~。。。」って、言ってくれて

あとは、お部屋を見せて貰い

このお部屋に決めたのでした。

 

 

築浅で、綺麗にお掃除されていました。
兵庫駅まで、バスを使わねばならないのは不便ではありましたが、

 

担当さんと、オーナーさんの
気持ちが嬉しくって‥

それに他に、物件があるわけでも無かったし‥

 

 

家賃62000円の1DK
神戸市兵庫区菊水町

 

 

ここが、
「新しい生活」を始める場所に
なったのでした。

     <つづく>

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