波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-24

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     24回  [1人]

ガラ~ンとした部屋を眺めながら

私は不動産屋に電話をしていました。

 

 

「すいません、やっぱりあの部屋、やめます
違う部屋を探したいと思いますので、宜しくお願いします。」

 

 

狭くて汚い部屋でしたが、
「安いし」「駅近だし」(バイトで交通費も無かったので)

どうせ帰って寝るだけだから、「どんな部屋でもいい」と、
決めた時は思ったのですが

 

 

「やっぱり、あんな部屋に住んではいけない!!!」

「自分が駄目になる!!!」

強く、強く、そう思ったのです。

 

 

かび臭い、赤ん坊の泣き声も
陰に篭ったように聞こえる あの部屋では

 

「私のエネルギー(パワー)も吸い取られてしまう!」
そう感じたのです。

 

 

「もう私は、完全に1人になってしまったのでした。」

 

弱音を吐いたって、助けてくれる人はいないのです。

しっかりしなければ‥

 

色んな思いを胸にしながら

夜は明けていったのでした。

     <つづく>

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