波瀾万丈宮川の My Flower Story 第3章-23

 第3章 花屋修業時代苦悩編 

     23回  [家探し]

先生に告げた言葉通りに
レッスン後、不動産屋に向かいました。

 

私の担当をしてくれたのは、
細身の優しそうな男性でした。

多分、20代の人だったと思います。

 

私は正直に、お話ししました。

「離婚する事になった事」
「その為に、家を探している事」

「それも早急に引っ越さなければならない事」

「今は、花屋でアルバイトをしている事」etc

 

担当さんの話によると
今は、バブル崩壊のせいで
「夜逃げ」する人が多く

 

「アルバイト」で「女性の1人暮らし」では
「なかなか、見つからない」 という事でした。

 

 

担当さんが、1つ提案をしてくれました。

今勤めている花屋さんに
「社員証明を発行してもらえないか」 というのです。

 

取敢えず、本店に電話をすると
電話を取ったのは、良く顔を合わせていた専務でした。

 

私は専務に、
「離婚する事になり、不動産屋に来ているのだけれど
家探しが難しいので、社員証明を書いてもらえないか」という事を聞きました。

 

 

すると専務は
「ちょっと、待ってて、聞いてみるから‥」

 

専務は社長の娘さんの旦那さんでした。
そういう内容の事は、社長の奥さんが決めるらしく
聞いてくれたらしいのですが、

 

「駄目だって、出来ないらしいわ‥」

あっさりと、そう言われてしまいました。

 

「冷たいものだな~。。。」

正直、そう思いました。

 

社員証明を書いたって、それが問題になる事は、まず無いはずなのに‥

(でも、逆の立場だったら、どうしたか‥ 
同じ事を言ったかも  しれませんね。。。)

 

それでも、1つ物件を探してもらい
担当さんと一緒に見に行く事にしました。

 

 

神戸駅近くのマンションだったのですが

家賃は5万円代で、安くはありました。

 

でもその代わり、狭くて汚くて‥

 

紹介してくれた担当さんが言っていました。

「子供連れの×1の女性ほど
どんな所でも住む」 って 

 

ここは、ほんとうは1人暮らし用のマンションだったんですが
(両手を伸ばせば両手が壁に着くほど、狭い所なのですから、
1人以上では住めないだろう‥ って所でした)

 

隣の部屋からは、「赤ちゃんの泣き声」が聞こえてきたのでした。

本当に「うらびれた」マンションでしたね。。。

 

でも、ここのマンションに決めて
手付けを打って、帰路に着きました。

 

本当に疲れた1日でしたが-

 

家に帰って、部屋に入ると

テーブルも冷蔵庫も、サイドボードも、
箪笥もベッドも 無くなっていて…

 

 

ガラ~ン とした部屋には

私が買った、私だけの物しか、残っていないのでした。

     <つづく>

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