●●● 第3章 花屋修業時代苦悩編
21回 [それは、或る朝突然に]
土曜日は10時から、スクールのアシスタントをやっている日です。
いつもの様に身支度を済ませ、
「もう出ないと‥」と思っている時でした。
「ピンポーン」
家のチャイムが鳴ります。
こんな朝から、「誰っ?」
そう思って、ドアを開けました。
(この時、家には私1人でした。主人は毎度の如く帰って来ていないのでした。)
「○○センターのものですが‥」
?????
「えっ、何?」
なんと、「引越し業者」 だったのです!!!
主人が依頼していたのでした。
「もう出なきゃいけないのに‥
でも、このままじゃ出れないし‥」
当時は、携帯電話なんてなかった時代です。
主人のポケットベル を鳴らし
少し待ったのですが、連絡が無いので
スクールに電話をかけ、
「急用が出来たので、お休みさせて下さい」 と連絡を入れました。
(休ませて欲しいと言ったか、遅れると言ったか、記憶が定かではありませんが‥)
引越し業者によると、引越し先などは聞いているという事で(当たり前ですが)
自分達の仕事に取り掛かっていきます。
それを見ていたのですが、
暫くすると、
主人から電話がありました。
「引越し屋が来てるよ」 と伝えると
「まだ、時間早いのに‥ すぐ行く」 と言って切れました。
業者が早く来たらしいのです。
私が居ない間に、引っ越してしまう算段だったようでした。
暫くすると主人が、帰ってきました。
「仕事があるから。。。」
そう言って、私はスクールに向かいました。
<つづく>
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なんて、姑息な人間なのでしょうか。。。
なんにも知らせず、居ない間に
「事を終わらせてしまおう」 なんて!!!
ここから、ドラマは急展開していきます。。。
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