波瀾万丈宮川の My Flower Story 第1章-05

第1章-5 「ついに受験本番!!」

「とうとう、受験当日がやって来てしまいました。」

 

朝は6時には起床。
受験に向かう段取りをほぼ終え、

いまだに時間内に作れないコサージの練習をしました。

それでもあと2分、
ど~しても、時間内に完成させる事が出来ないまま

試験会場に向かわねばならないのでした。

 

当時の3級試験は今よりも難しく
テーマも多かったのでした。

試験は学科からスタートし
次にアレンジメントの制作です。

 

アレンジの課題は、当日のくじ引きで
「ホリゾンタルになってしまいました。」
ホリゾンタルは今では、2級の課題になっているほど難しいものです。

 

「はい!終了です!」
「速やかに退室して下さい。」
の声を背にしながら、
自分の作品を振り返りつつ、退室し食事になりました。

 

同じ土曜日コースの人と食事をとりながら、お話していたのだけれど
「昨日は遊びに行ってて、家に帰ってきたのも夜中やったんよ~」
なんて話しを聞き、

「うそでしょ~~!!!」
「めちゃ、ユトリあるんやな~」
と思っていた私でした。

 

前回書いたように、私は皆より教室に30分早く来て
そして30分早く帰っていました。

 

受験が決まってからは、尚更時間を気にしてやっていたので
同じ教室の生徒さんとおしゃべりする事も無く
先生との会話もあまり(というより全然)ありませんでした。

 

そんな訳で、他の人の作品の出来を観察している余裕も無く、
「皆は自分より、ユトリで完成度が高く出来上がっているのだ」と思っていました。

 

食事の後は、コサージの試験です。

「初めて下さい」の声でスタート

いつもの練習の様に、私は頭の中で音楽を奏でていました。
運動会の時によくかかる、テンポの早い曲があるでしょ。

「天国と地獄」
いつも時間を計っている時には、この曲を頭の中で流していたのでした。
その方がスピードが上がるのです。

そうこうする内に、
「あと、5分です」の試験官の声

すると、
「ええぇ~!!!」一斉に皆から
「ええ~っ、うそ~!!」と声があがりました。

でも、私の中の時間では、「あと5分」というのは
全然不思議と思う時間では無かったのです。

あと5分というところで、いつも最後のリーフを入れる場面で、
ぴったりいつもの時間と合っていたからです。

しかし、その後、
「ごめんなさい、あと10分あります」と訂正が入り

受験生からは安堵のため息が漏れていたのでした。

 

私のスピードが、本番でかなりあがっていたのです。
5分前にはほぼ仕上がっていました。

そして最後はキャスケードブーケを制作し

試験は無事終了する事が出来ました。

私の充実した1ヶ月が終わりました。

 

 

合否の結果は本部より、
2週間後には届けられます。

果たして、どうゆう結果になったのでしょうか???

<つづく>

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1ヶ月、毎日頑張った試験も終わりました。
果たして、結果はどうだったのでしょうか???

次回は結果の発表です!!!
ちょっと、ビックリする事が‥

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