60代・未経験でも花屋で働ける?採用される人の共通点とは
「60代で花屋に採用なんて無理じゃない?」
「未経験のシニアを雇う花屋なんてあるの?」
──こう思っていませんか?
実は、私の教室にも同じような相談がたくさん届きます。
「ずっとお花が好き。でも50代過ぎてからなんて遅いですよね?」
「面接に行っても断られてばかり。やっぱり若い人じゃないとダメなんでしょうか」
これは、実際にいただいた“リアルな言葉”です。
でも安心してください。60代から花屋に採用された方も、実際にいらっしゃいます。
今日は、その共通点や実例をご紹介します。
60代から花屋で働きたい…よくある不安の声
まずは、多くの方が感じている不安を整理してみましょう。
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「体力的に続けられるのか心配」
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「若い人の中で浮いてしまうのでは」
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「経験ゼロだと足手まといになるのでは」
特に体力面については、重いバケツや花の水揚げ、長時間の立ち仕事など、実際に働いた方でないと想像しにくい大変さがあります。
だからこそ「私には無理かも」と諦めてしまう方が多いのです。
実際に採用された3人の受講生のエピソード
では、本当に60代未経験から採用された方は、どんな風にチャンスを掴んだのでしょうか?
1,七転び八起きタイプ
7件落ちても、なんと7件目で採用された61才Aさん。
彼女は、なんと7件目で採用が決まりました。
えっ、7件落ちて7件目で採用? どういう事? ですよね(笑)
ご本人の言葉を紹介します。
「7社の内、唯一面接してもらえたのがその会社で、
採用の場合は、面接から1週間後までに連絡すると言われていたのですが、
1週間過ぎても連絡無かったので、ダメだったんだと思っていたのですが、
数日遅れて採用の連絡がありました
61歳のシニアの私を選んでくれるなんて、夢の様です。
今日初仕事でした。先生に教わったことをいつか活かせるように、気負わず頑張ります。」
今度もダメだったんだ~と落ち込んだ後に届いた採用の電話 メチャクチャ嬉しいですよね~
その様子が伺えて、私も嬉しくなりました。
諦めず、挑戦し続けた姿勢が採用につながったんですね。
1つ2つダメだっただけで、あきらめていませんか?
60代未経験は難しいんです。
「シニアの私を選んでくれるなんて夢のようです」
挑戦を続ける姿勢が、結果につながった好例です。
2. 何でも来いタイプ(ただし注意あり!)
2人目は63才のYさん。
昨年の国家検定3級の受講生さん。
彼女はこう、攻略しました。
「土日も大丈夫」「残業もできます」「何でもします」 って言って、採用して貰ったんですとの事。
周何日働いてるんですか? と聞いたら、 週3日勤務だそうです。 賢いですね。
連日の週6勤務は、60代にとって体力的に無理があります。
土日祝日勤務OK、残業OKは花屋サイドにとっても欲しい人材 又週3程度も有難かったりするのです。
「できる範囲を明確にする」 そして、雇う側にメリットを提示することがポイントです。
3. 段階を踏むタイプ
3人目は60才Rさん。
最初はアルバイトで繁忙期(母の日や年末など)に何度か働き、数年後に面接で採用されました。 「
最初から常勤」ではなく、アルバイトや短期から始めるのも手です。
日頃あまり忙しそうでないお店も、 母の日や年末になると行列が出来ているのを、あなたも見た事があるでしょう?
リアルな話、母の日・彼岸・年末など猫の手も欲しくなる花屋さんは多くあります。
繁忙期の忙しさが日頃と比べて、桁違いなんですね。
気を付けていると、アルバイト情報誌や店頭の張り紙で募集されていたりします。
未経験でもこの時に働いておくと、お店とのつながりが出来ます。
それを繰り返す事で、お店だって気心の知れた人の方が良くなります。
それで採用に繋げる事が可能になったわけです。
花屋がシニアに求めているものとは
花屋が採用のときに重視しているのは「若さ」や「経験」だけではありません。
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丁寧で誠実な接客ができる
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体調管理をしっかりできる
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チームの中で協調して動ける
こうした姿勢は、むしろシニア世代ならではの強みとも言えます。
実際、若いスタッフよりも落ち着いていて頼りにされる、という声も聞かれます。
未経験でも採用された人の共通点
私が多くの受講生を見てきて感じるのは、「採用される人にはいくつかの共通点がある」ということです。
七転び八起きタイプ
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面接で断られても「また次!」と切り替えて挑戦する。
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諦めなかった人が、最後にチャンスを掴んでいます。
何でも来いタイプ
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アレンジ・配達・掃除・レジ、なんでも前向きに取り組む。
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もちろん体力に無理はしないけれど、「できることはやります」という姿勢が好印象。
段階を踏むタイプ
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まずは短時間・週1〜2回から。
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体力や慣れに応じて、徐々にステップアップしていく。
👉 この3つの姿勢、あなたはどのタイプに近いですか?
チャンスを広げるための工夫
実は、花屋の求人はハローワークや求人サイト以外でもGet出来ます。
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店頭に「スタッフ募集」の貼り紙が出ていた
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SNS(InstagramやFacebook)で募集を見つけた
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知人の紹介から声がかかった
こうした“ちょっとしたご縁”が採用のきっかけになることもあります。
だからこそ、アンテナを広く張ることが大切です。
まとめ
「60代だから無理」
「未経験だから無理」
──そう思って自分で扉を閉じてしまうのは、本当にもったいないことです。
「60代未経験」はハンディキャップでもあります。
ここでいう「未経験」は「花屋の実務経験が無い」と言う事。
「花の経験」は、あったわけです。
「ハンデ」を払しょくする為に、事前にできる事はやっておくべき。
「花の名前を知る」「花の扱いを知る」「花束・アレンジの基本を知る」
ある程度スキルを身に着けてから、面接に向かっています。
そうして、実際に採用され、働き続けている方はたくさんいます。
ポイントは「年齢」ではなく「前向きさ」と「誠実さ」。
あなたも、まずは一歩。
花経験があれば、求人に応募することからでも、
無ければ体験レッスンを受けてみることからでも構いません。
お花の仕事は、人生を豊かにしてくれる素敵なキャリア。
60代からでも、まだまだ遅くはありません。